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研究内容

ターゲット・研究開発課題

バックキャスティングによるターゲット・課題の設定

地域資源を簡易に貯蔵・輸送可能なエネルギーに変換する技術の確立

再生可能エネルギーは地域に偏在し、その形態が異なるだけでなく変動するため、安定供給には貯蔵・輸送可能なエネルギーに変換する技術が必要とされています。一方、カーボンニュートラルを達成するためには、世界的に50%以上を占める熱利用に焦点をあてる必要があります。地域資源である家畜ふん尿や食品廃棄物由来のバイオガスは、そのまま熱利用が可能であるだけではなく、仮に革新的な触媒技術によりLPG等の炭化水素燃料を製造することができれば、カーボンニュートラルな二酸化炭素をも燃料の一部として利用されるので、ネガティブエミッションも達成することになります。

さらに、省エネはもう一つの大きなエネルギー源と言われています。技術的・コスト的な課題のため未利用だった排熱、特に100~200℃の低温排熱を蓄熱し、オンサイトまたは輸送してオフサイトで加熱・冷却のために利用する革新的な排熱循環利用技術ができれば、現在とは次元が異なる省エネを達成することができ、カーボンニュートラルな社会へ大きな貢献ができるはずです。

  • 課題1 家畜ふん尿からLPGを製造する技術
  • 課題2 低温排熱循環利⽤技術

地域エネルギー利用型食料生産技術の確立

地域経済自立を達成するためには、地域特性に応じたカーボンニュートラルな食料の地産地消を中心としながら、さらに外販による収入源を獲得する必要もあります。すなわち、地域エネルギーを導入したグリーンな食料生産が、生産物の世界・国内市場価値を高めます。特に今後世界的成長が見込まれている陸上養殖分野では、水温の加熱・冷却に膨大なエネルギーが必要であるとされており、コスト・GHG排出量削減のためにも地域エネルギーの利用が必須です。

さらに、プラネタリーバウンダリーで示されているように地球規模の窒素循環が限界に達しており、深刻な富栄養塩類の問題、温室効果ガスである亜酸化窒素の排出の問題を引き起こしています。窒素の健全な循環を考慮した食料生産が強く求められています。

  • 課題3 余剰窒素変換・利⽤技術
  • 課題4 脱炭素型養殖技術

地域の新たな価値を創出する情報基盤の確立

これまでも自立分散型社会への移行は叫ばれてきましたが、集中化が進む一方です。まずこの理由を明らかにすることから始めなければいけません。地域の物質・エネルギーフローがデータとして蓄積される基盤がなく、エビデンスベースの地域内の意思決定や合意形成、インセンティブ付与に限界があることから、関連情報の獲得・解析・発信・共有・フィードバックのための情報基盤のあり方の検討も必要です。また、地産地消の製品やサービスの価値交換及び現行貨幣では価格がつけられない、助け合い、分かち合い、感謝、感動といったソーシャルキャピタルを形成維持する新たな価値空間の創造と価値交換媒体の確立が必要です。

  • 課題5 地域通貨システム
  • 課題6 情報基盤技術
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